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「塩の地」とは、台南県佳里、北門、学甲、七股、将軍、西港の6つの行政地区を指します。これらの土地は、臨海区のため土壌の塩分が高く、農作物の栽培が非常に困難で住民たちは苦しい生活を強いられてきました。しかしながら、そういった環境は当地の居住者たちの楽観的で、しかも我慢強い性格を育むと同時に、住民たちに自分たちの土地に対して一般の見方とは異なる意見を持たせるようになりました。
「塩の地」は台湾の文学史にとって欠かすことの出来ない固有名詞です。この語が最初に登場するのは1932年で、当時の呉新栄、郭水潭らにより「佳里青年会」が発足すると、この地で文芸の意気が高まって行きました。「塩の地」で創作された文章は知らず知らずのうちに塩辛く、渋く、苦いイメージを抱かせ、本土の情景を色濃く反映するものとなりました。そして、次第に「塩の地文学」として知られて行くことになるのです。
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代表作家である蔡素芬の長編小説「塩田の子女」は、ただ単に南西部沿海地方の物語であると言うだけでなく、戦後の台湾社会の移り変わりを描いたもので、男女の愛情、親子の愛情、塩田の庶民の生活を超越した物語となっています。
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永きに渡り、「塩の地文学」は南瀛(台南県の中部から西部にかけた地域)文学の発展を牽引してきました。毎年10月から12月にかけて南鯤鯓代天府で行われる「全国詩人吟歌大会」は、台湾地区における文芸者の交流の場となってきました。近年では、台南県将軍郷の汪興建により「塩の地文芸館(中国語名:鹽分地帶文學館)」が設立され、南瀛文学の創作生命力を引き継ぐべく、塩の地関係の文学が収集されています。
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